医学生のeveryday

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医学生の分子細胞生物学学習日記(37)

トランスポゾンとウイルス

生命のはずれで働く寄生遺伝因子…この因子はあらゆる生き物に入っているのと同じ核酸で構成され、増殖してあちこちに移動できるが、実際に生きている生物ではない。

 

動く遺伝因子(トランスポゾン、転移因子)…跳ぶ遺伝子として知られ、事実上あらゆる細胞に存在する。そのDNA配列はヒトゲノムの半分近くを構成している。動く遺伝因子は事実上どのようなDNA配列にも入り込めるが、ほとんどの因子は住み着いた細胞から出ていく能力がない。

ウイルス…並んだ遺伝子が保護外皮に包み込まれているのに、ある細胞から逃げ出して別の細胞に感染することができる。

 

 動く遺伝因子は転移すなわち移動の仕組みによって分類される。

DNA型トランスポゾン…細菌に最も多い動く遺伝因子。DNA断片としてある場所から別の場所に移動する。単純な切り貼り機構によって標的部位へと移動するものがあり、因子はゲノムから切り出されて別の部位に挿入される。新たな染色体部位に入り込む前にDNAを複製するものもあり、元の場所に元のトランスポゾンがそのまま残る。