医学生のeveryday

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医学生の分子細胞生物学学習日記(2)

DNAは細胞分裂のたびに複製され、できたコピーは2個の娘細胞に分配されなければならない。この作業の一連:細胞周期

間期…染色体が2倍になる段階 

有糸分裂期…染色体が2個の娘細胞の核に分配される クロマチンが高度に凝縮

 

間期 間期には染色体は間期染色体として、長く伸びて絡まった細長い糸状のDNA

間期染色体が効率よく複製できるようにする特定の塩基配列

…複製起点、テロメアセントロメア

複製起点…各染色体に多数ある。ここでDNAの複製が始まる。

テロメア…各染色体に2個ある(染色体の両端)

     染色体の末端に必要な反復した塩基配列が含まれる

     染色体の末端を保護

     修復の必要な壊れたDNA分子と細胞に勘違いされないようにする

セントロメア…各染色体に1個存在。M期の間に、倍加した染色体を分配 (M期…有糸分裂、核が分裂する)

M期 DNAはコイル状に巻き上げられて次第に凝縮 最後には極めて凝縮した分裂期染色体ができる(もっとも見えやすい)

   2本の染色分体

 

間期の染色体はそれぞれ核内の特定の空間を占有し、染色体同士が絡み合わないようになっている。

 一部の染色体は核膜の特定の領域や核ラミナに付着している。

染色体のDNAの圧縮を行うのはタンパク質である。

DNAをらせん状に巻き、折りたたんで高次構造をつくらせ、それを何段階も重ねる。

DNAに結合して真核生物の染色体を形作るタンパク質…ヒストン、非ヒストン染色体タンパク

 これらのタンパク質と核DNAとの複合体…クロマチン

ヒストン…きわめて大量に存在、染色体中での総量はDNAと同じくらい

     20~25%は塩基性アミノ酸

     クロマチンを小さくたたむ最も基本的な単位であるヌクレオソームをつくる。

     クロマチン線維を処理して部分的にほどくと、糸を通したビーズのような形がみられる

     糸はDNA、ビーズはヒストンでできたコアにDNAが巻き付いたヌクレオソーム・コア粒子

     ヌクレオソーム・コア粒子の間に露出しているDNA…リンカーDNA

ヌクレオソーム・コア粒子…8個のヒストンタンパク(ヒストンH2A,H2B,H3,H4それぞれ2分子ずつ)に約147塩基対の二本鎖DNAが結合した複合体。ヒストン八量体の周りにDNAが巻き付いた形をしている。