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医学生の分子細胞生物学学習日記(12)

RNAスプライシング…核内低分子RNA(snRNA)が主として行う。

このRNAはタンパク質と結合して核内低分子リボ核タンパク(複数形でsnRNPs)をつくる。

snRNPが自身の成分とmRNA前駆体との間での相補的な塩基対形成によってスプライス部位を識別し、イントロンとエキソンの境界でRNAを切断し、エキソンを共有結合でつなぐ反応を触媒する。

核内ではsnRNPが中心となってRNAとタンパク質の巨大な複合体スプライソソームができ、RNAスプライシングを行う

イントロンは投げ縄構造の形ではずれ、ついには核で分解される

snRNPにはU1,U2,U4,U5,U6の5つがある。

U1が5‘スプライス部位に、U2が投げ縄構造の分岐点に結合。

→ほかのsnRNPがスプライス部位に集まり、そのタンパク質同士が結合してスプライソソームが完成

→snRNPと転写産物RNAを結び付けている塩基対が入れ替わってスプライソソームが変化

→活性部位が生じてイントロンを切除

スプライシングを受けたmRNAが完成

 

 

エキソンをうまく組み合わせる→有用な新しいタンパク質の出現を加速

(現存の細胞に見られるタンパク質の多くは、ドメイン(共通のタンパク質の小片を寄せ集めたパック))

 

細胞の役に立つのは、合成された多数のmRNA前駆体転写産物全体のごくわずかな部分(成熟mRNA)だけ

残りの部分は核から外に出てはいけない

 mRNAの核から細胞質への輸送は高度に選択的で、正確に加工されたRNAだけが運ばれる。(核質と細胞質を結ぶ核膜孔複合体)

 成熟mRNA分子の違った部分を識別する特定のタンパク質が一そろい、mRNAに結合する必要がある。

 mRNA前駆体には、スプライシングがきちんと行われるたびにエキソン接合部複合体が結合する