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医学生の分子細胞生物学学習日記(16)

真核生物のプロテアソームは、分解の目印としてユビキチンという小さいタンパク質が共有結合しているタンパク質に作用する。

特定の酵素がタンパク質を選び出してそれにユビキチン分子の短い鎖を連結すると、プロテアソームのふたに存在するタンパク質がこれを識別し、タンパク質をほどいてプロテアソームに送り込む。

タンパク質にポリユビキチンを付加する酵素は、折りたたみの異常や化学損傷の結果表面に露出したシグナルを識別する。

 

新たに合成されたタンパク質が完全な機能を持つには、共有結合修飾(リン酸化など)、小型の補助因子の場合、タンパク質の他のサブユニットとの結合などといった翻訳後修飾が必要となる。

 

 

自己触媒…自分と同じ分子を直接あるいは間接に作り出す触媒能力

 (生命の起源には、自己触媒能力を少しでも備えた分子が必要)

 

RNA世界…RNAが、原始的な細胞では遺伝情報の保管と、化学反応の触媒の両方を行っていた(という考え方)

     (DNAが遺伝情報の役割を、タンパク質が細胞の主要な触媒と構造成分の役割を受け継いだのは進化が進んでからである)

 

 

糖―リン酸主鎖のデオキシリボースがDNA鎖を化学的にはるかに安定しており、DNAが長くなっても切れにくい

 (DNAは遺伝情報の永久保存に適している)

 

ポリヌクレオチドに起こる望ましくない化学反応で最も多い脱アミノも、RNAよりDNAのほうが検出、修復しやすい。

塩基Cの脱アミノで生じる塩基Uは、RNAに元から存在しているので、RNAでは修復酵素がCの脱アミノを見つけられない。

 

 

 

選択的スプライシングとは、未成熟mRNAのどの領域をエクソンとするか(逆に言うとイントロンとしてどこを切り出すか)を変えることにより、1つの遺伝子から塩基配列の異なる複数種類の成熟mRNAを作り出す機構である。

 

選択的スプライシングは,エキソン配列を選択的につなぎ 合わせることにより,単一の遺伝子から配列が一部異なる 複数の mRNA(スプライシングバリアント)を生み出す.

 

RNAはそれぞれのアミノ酸に特異的なものがあり、アミノアシルtRNA合成酵素もそれぞれ特異的なものがある。