医学生のeveryday

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医学生の分子細胞生物学学習日記(27)

遺伝子変動の生成

・遺伝子内変異…単一ヌクレオチドの変化。あるいはヌクレオチドの欠失や重複によって変化することがある。遺伝子の転写産物のスプライシングを変えたり、作られるタンパク質や産物RNAの安定性、活性、局在部位、相互作用を変化させることがある

 

・調節DNAの変異…遺伝子の活性を調節するDNA塩基配列の変異により影響を受けることがある

 

・遺伝子重複…1個の細胞内に一連の近縁遺伝子群ができることがある。この細胞とその子孫細胞が分裂するとき、元のDNA塩基配列と重複配列がさらに変異し、新しい機能と発現パターンを持つことがある。

 

・エキソンの混ぜ合わせ…2個以上の既存の遺伝子の切断と再結合が起こり、もともと別の遺伝子に属していたDNA断片が合体した融合遺伝子ができることがある。長いイントロン内で起こることが多い。

 

・動く遺伝因子…染色体上のある場所から別の場所へと移動できる特殊なDNA配列が遺伝子の活性や調節を変えることがある。

 

・遺伝子の水平伝播…DNAの断片が1つの細胞のゲノムから別の細胞のゲノムに移ることがある。異種間でも起こりうる。細菌ではよくみられる